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2012年12月14日 【大学新聞に掲載されました】
平成24年12月10日の大学新聞に弊社代表の大谷のインタビューが掲載されました。
掲載内容は以下の通りでございます。皆様是非ご覧ください。
『―著者「大企業は20代でやめなさい」が注目を集めています。
自分で言うのも何ですが、大学卒業後に就職したのが、いわゆる大企業だったんですね。そこで働くうちに「このままこの仕事を続けていて良いのだろうか」と悩むようになりました。
働き口としては安定しているのでしょうが、私でなければできないという性質の仕事ではまったくない。本質は、そうした私の考え方や経験などをまとめたもので、没個性というか、大企業に勤める一方で、自分自身の人生に疑問を感じているという若者が自分を見つめ直すきっかけになって欲しいと考えて書き下ろしたものです。
―大企業で働く中で感じる疑問について、もう少し具体的にお願いします。
人間は仕事が充実していないと、人生そのものに幸せを感じることが難しいのではないかというのが私の持論です。最近よく耳にする言葉の一つに「ワークライフバランス」というのがありますが、どうやら仕事と人生をまったく別のものとする考え方のようですね。けれども、一日の大部分を費やす仕事の時間が楽しくないのであれば、生きることに幸せを見出すのは難しいのではないでしょうか。
私は仕事において幸せを感じるためには「やりがい」と「収入」の二つが大きな要素を占めると考えています。収入が多くやりがいも大きければ、「幸せ」を感じる確率はかなり高いはずです。また、いずれか一方が充実しているという場合にもそれなりの幸福感が得られるでしょう。そう考えると、収入もやりがいもないという状態が最も不幸であると言えるのかもしれません。
大企業は以前から相対的に収入は安定していましたがやりがいはあまりなかった。しかし現在は大手企業でも大規模なリストラが断行されるなど、安定した収入はおろか、雇用機会すら危うくなっており、なかなか幸せを実感するのが難しくなっています。
(中略)
―大学生が就職活動を進める中で価値観はどこに置くべきでしょうか?
やはり、自分はどうしたいのかという「思い」でしょう。あるいは「好き」か「やりたい」のかと換言してもいい。
社会に非常に多くの仕事があるにも関わらず、多くの学生が卒業後の進路として考えるのは、「安定した企業に入る」という選択肢です。安定志向の若者ばかりでは活力が失われて日本の国力の低下につながりかねません。ですから、就職を意識する前からいろいろな仕事の存在を知り、自分の興味はどこにあるのかを考えることができる環境があればいいのではないかと感じます。
例えば、漁師の仕事を知って「おもしろそうだな」と漁師を目指す若者が増えたり、宝石デザイナーに憧れを持つ人がたくさんいたっていい。もちろん、ごく普通のサラリーマンになりたいという希望があったっていいんです。要は、自分の好きなとことで自己実現する若者が多くなることで、日本のさまざまな産業が守られ、結果として国としての力の増強にもつながる可能性があるのではないかと指摘したいのです。
―現在の教育に対するお考えをお聞かせください。
まず思うのは、道徳や歴史、古典の教育が不足しているのではないかということです。人は歴史を学び、自分たちがどのような道を歩んできたのか知らなければ、何をすれば良いのか分からない、言わば根無し草になってしまいます。しかも現代的な日本人は自国の歴史を熟知していないために、日本という国家自体に対して誇りを持つことがいま一つできていないような気がします。
結果、自分が人生の中で目指すべきこと、なすべきことが分からないと悩む人は、学生だけではなく、社会人にも増えるのだろうという気がします。
(中略)
―壮大なプランがあるとうかがっています。
本来、トップクラスの大学では、世界に伍するため、日本を背負っていくエリートを育成しなければいけないのでしょうが、そうだとすれば現在の教育は十分でないように感じます。それに偏差値が高ければ良い、自分だけ幸福ならそれで良いというような利己的な人間が増えかねない現状を憂えています。
そのこともあって、実は、私には学校を創りたいという大きな目標があります。構想の根幹にあるのは小・中・高の一貫教育体制で、国家の将来を考えつつ人々を幸せへと導くことができる、その意味では“真の日本人”と呼び得る人材を育成したいと考えているのです。それほど遠くない未来に実現させるべく現在は準備を進めています。ご期待ください。
平成24年12月10日 大学新聞
大学新聞 動き出した新進気鋭のチカラ (0 byte)