「資産運用について本で勉強したいけど、どれから読めばいいかわからない」と悩んでいませんか?
街中の本屋にはたいてい「資産運用コーナー」が設けられており、資産運用に関する本がズラリと並んでいます。
入門書だけでも何冊もある中で、初心者が本当に読むべき本を探し出すのは難しいと感じてしまうはずです。
この記事では初心者の方に向けて、資産運用について学べるおすすめの書籍20冊を紹介します。
1.『これだけやれば大丈夫! お金の不安がなくなる資産形成1年生』小林 亮平
2.『お金がどんどん増える! あなたにぴったりの投資法が見つかる! マンガと図解 はじめての資産運用』頼藤 太希
3.『本当の自由を手に入れる お金の大学』両@リベ大学長
4.『お金は寝かせて増やしなさい』水瀬 ケンイチ
5.『改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』ロバート・キヨサキ
6.『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』ジェイエル・コリンズ
7.『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』アンドリュー・O・スミス
8.『はじめてのNISA&iDeCo』頼藤 太希
9.『めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 改訂第2版』ダイヤモンド・ザイ編集部
10.『一番売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 上級編』ダイヤモンド・ザイ編集部
11.『バカでも稼げる 「米国株」高配当投資』バフェット太郎
12.『最速で資産1億円! たぱぞう式 米国個別株投資』たぱぞう
13.『株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書』足立 武志
14.『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版』足立 武志
15.『機関投資家だけが知っている「予想」のいらない株式投資法』泉田 良輔
16.『ETFはこの7本を買いなさい―――世界No.1投信評価会社のトップが教えるおすすめ上場投資信託』朝倉 智也
17.『世界一やさしい 米国ETFの教科書 1年生』橘 ハル
18.『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った「FX」入門 改訂版』ザイFX! 編集部×羊飼い
19.『年収1000万円から始める 「アパート事業」による資産形成入門 [改訂版]』大谷 義武
20.『会社の経営安定 個人資産を防衛 オーナー社長のための収益物件活用術』大谷 義武
実際に私が100冊以上の資産運用に関する本を読んだ中でも、特に内容が充実していて、初心者にもわかりやすい20冊を選びました。
ジャンルはNISAやiDeCoといった制度を軸にしたものから、株式、ETF、FX、不動産など商品を軸にしたものまで幅広く紹介しています。
もちろん他にも紹介したいおすすめ本はたくさんありますが、それらは中級者以上向けだったり、具体的な投資手法を解説している専門性が高いものだったりするため、今回のリストからは外しています。
選定基準としては、できるだけ以下の3点を満たすものを紹介しています。
・初心者に必要な基礎知識がカバーされている
・概要だけでなく、始め方などの実践的な面まで説明されている(証券口座の開き方や注文方法、どの銘柄を買えばよいかなど)
・できるだけシンプルな投資法を紹介している
特に3つ目は重要です。
当社は富裕層の方の資産運用をサポートしていますが、成功している投資家には、非常にシンプルな投資をしている方が多い印象です。
シンプルな投資法(たとえばこの記事で紹介する何冊かでもおすすめされているインデックス積立投資など)であれば、本業が忙しい人でも無理なく取り組むことができます。
投資は、たくさん勉強して複雑な手法を見つけなければ勝てないというものではありません。
「本業が多忙で投資の勉強にあまり時間をかけられない」「一日に何度もチャートを見ることができない」といった初心者の方でも資産運用について学び、スタートできるような本を紹介していますので、ぜひ何冊か手に取ってみて、自分に合う投資法を見つけてください。
なお、19と20の不動産投資に関する書籍2冊は、無料でプレゼントしています。
不動産投資(特に中古1棟アパート投資)は年収1,000万円以上(目安)の高所得者向けの資産運用ですが、高い節税効果を期待できる点がメリットです。
「年収が上がっても手取りが増えない…」など税金についてお悩みの方は、ぜひ無料プレゼントにお申し込みください。
目次
1.資産運用の基本が学べるおすすめ本
資産運用の初心者は、「そもそも何から始めればいいの?」という疑問を抱いているのではないでしょうか。1章では、株式投資の専門的な知識などを学ぶ前に、「お金を増やすためにはどうしたらいい?」という基本的な疑問に答えてくれる本を紹介します。
1.1.『これだけやれば大丈夫! お金の不安がなくなる資産形成1年生』小林 亮平
本の内容
Youtubeチャンネル「BANK ACADEMY」を運営している著者が、資産形成の超初心者に向けて資産形成の基礎知識を紹介する入門書。第一歩として生活における固定費の削減を紹介しているほか、つみたてNISAのメリットと始め方を解説。そして、更なるステップとして楽天経済圏とふるさと納税の紹介をしています。
おすすめポイント
「資産形成1年生」というタイトルを冠するだけあり、とにかくわかりやすいのが特長です。マンガが挿入されている上に本文は会話調で進むため、お金に関して苦手意識がある人でもすらすら読み進めることができます。資産形成といってもすぐに投資から始めるのではなく、「まずは固定費を削減してお金を貯める」とアドバイスするなど、堅実な方法を紹介しています。つみたてNISAを紹介する章では、実際の登録画面の画像付きで解説がされているので、「資産経営に関する知識はゼロだけど、将来に向けて何か始めたい」という方にオススメの1冊です。
1.2.『お金がどんどん増える! あなたにぴったりの投資法が見つかる! マンガと図解 はじめての資産運用』頼藤 太希
本の内容
「資産運用」を始める方の疑問に答えてくれる一冊。自分に合った資産運用方法を見つけられるよう、様々な手法を紹介しています。株式、iDeCo、NISAなどの特徴が、投資初心者に向けて丁寧に解説されています。まだ資産運用を始めておらず、何から始めたら良いか迷っている方におすすめの本です。
おすすめポイント
資産運用、投資に馴染みのない方でも簡単に読み進められるオールカラーの参考書と言ってもいいでしょう。自分に合った資産運用方法がわかるフローチャート付で、項目ごとに章が分けられているため、興味のある部分だけピックアップして読むのもおすすめです。この本では「コア・サテライト戦略」を推奨しており、守りの資産である「コア(安定運用)」と攻めの資産である「サテライト(積極運用)」を組み合わせた投資方法が重要であると説いています。また年代別の具体的なポートフォリオに関する解説やコラムも充実しており、資産運用の入門として最適な一冊です。
1.3.『本当の自由を手に入れる お金の大学』両@リベ大学長
本の内容
高校時代に起業し、その後様々な失敗を経験しながら「経済的自由」を手に入れた著者がお金の不安から解放されるためのノウハウについて記載した本。経済的自由を手に入れるためには「貯める」「稼ぐ」「増やす」「守る」「使う」という5つ力が必要だという考えのもと、それぞれの力を身につけるための実践的知識が記載されています。
おすすめポイント
貯金なし、投資もしていない超初心者の方が資産形成を始めるための第一歩として読むのにオススメの一冊です。投資を開始する前にまずお金を「貯める」べきことが書籍では書かれています。書籍全体を通して、実践的な知識が豊富な点が特長です。例えば、「貯める」の章では格安SIMに乗り換えることをオススメしており、この書籍を読んだ人がすぐに実践できます。書籍自体は会話調で進むため、すんなり理解できるのもこの書籍のいいところです。5つの力それぞれが豊富に記載されており、わかりやすさと内容の豊富さを両立している書籍です。
1.4.『お金は寝かせて増やしなさい』水瀬 ケンイチ
本の内容
インデックス投資を薦める入門書。投資初心者向け、また金融の素人向けに、一部漫画形式で解説する一冊。その印象的なタイトルにもある通り、始めてみればあとはやることはほとんどないと説き、インデックス投資の取り組みやすさと有利さを紹介しています。
おすすめポイント
インデックス投資を15年間実践した著者が、個人投資家目線でその順序や方法を教えてくれるため、金融の知識がない初心者であってもサクサク読み進められます。具体的に投資すべきインデックスファンドや、最適な金融機関も紹介しており、気軽に投資を始めたいという方におすすめの一冊です。
1.5.『改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』ロバート・キヨサキ
本の内容
多くの投資家が「お金の教科書」として信奉する、お金の本としては代表的な一冊です。著者の実体験から「金持ち父さん」と「貧乏父さん」の考え方の違いを紐解いていきます。
おすすめポイント
当社のお客様でも、本書を読んで不動産投資を始めた方は多いです。収入を生む資産にお金を使い、収入を生み出さないもの、支出を生み出すものにお金を使ってはいけないというのは、誰もが悩む「何にお金を使うのか」に答えてくれるシンプルなルールです。本文は物語調で進むため、スラスラ読み進めることができ、その中でお金の真理を学ぶことができます。若いうちにぜひ読んでおきたい一冊です。
1.6.『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』ジェイエル・コリンズ
本の内容
米国株式、あるいは債券へのインデックス投資を薦める一冊。『支出は稼ぎより少なくする。余りは投資する。そして、借金をしない。』という3原則を実践するだけで裕福になれると説いています。インデックス投資というシンプルな手法の利点とともに、経済的自由を手に入れるための人生哲学も教えてくれます。
おすすめポイント
米国株式(VTSAX)と債券(VBTLX)に投資し続けるという非常にシンプルな投資法を推奨しているため、投資初心者でも手間をかけずに資産形成をする術を教えてくれます。また、一般的には時間分散により高値掴みを避ける「ドルコスト平均法」という積立投資が推奨されることが多いですが、本書ではドルコスト平均法を否定し、一括購入のメリットを説いている点は一読に値します。インデックス投資がいかに優れているかが理解でき、かつ投資手法は簡単であるため、これから資産運用について考えたいすべての人におすすめです。
1.7.『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』アンドリュー・O・スミス
本の内容
学生時代からお金、投資、資金計画に関するアドバイスを行っていた著者が、社会で生活していく上でのお金の基礎知識についてまとめた書籍です。家計管理や貯金・投資に関することはもちろん、キャリア、社会福祉、さらには法律に関する事項まで、幅広い事柄について学べます。
おすすめポイント
この本では具体的な投資に関するノウハウではなく、お金に関するリテラシーを読者に伝えています。お金に関する本と言えばノウハウに終始しがちですが、この本ではお金を増やすノウハウ以前に社会人として身に着けておくべき考え方を学べます。「自分にあったキャリアの選び方」「金融詐欺の手口」「社会福祉の基本」などがその例です。アメリカ原著の本を翻訳したものであるため、一部日本とは事情が異なる記載もあります。ですが、社会でお金とうまく付き合いお金に困らないようなリテラシーを身に着けるには最適の一冊です。
2.NISAやiDeCoについて学べるおすすめ本
これから資産運用を始めたい人向けに、1章で紹介した本の中でもおすすめされているのが、NISAやiDeCoといった制度を活用することです。「制度の名称はよく耳にするけどイマイチ理解していない」という方も、次の本を読めば制度のメリットや始め方がわかるはずです。
2.1.『はじめてのNISA&iDeCo』頼藤 太希
本の内容
NISA&iDeCoの入門書。資産運用の初心者を対象としており、一般の人が簡単に「長期・積立・分散」投資を実践できる方法として、NISA(少額投資非課税制度)とiDeCo(個人型確定拠出年金)のしくみや商品選びについて解説しています。
おすすめポイント
これから資産運用を始めたいと考えている人におすすめです。NISAやiDeCoは少額からでも投資をスタートでき、かつ利益が非課税になるという優れた制度です。本書では、NISAやiDeCoの基本的なしくみや始め方、おすすめ商品について解説しています。また、NISAの中でもつみたてNISAと一般NISAがありますが、iDeCoも含めてそれぞれどんな人が向いている制度なのかも教えてくれます。所々で漫画が挟まっていたり、全ページオールカラーかつ図解が豊富だったりと、資産運用の初心者でも非常に読みやすいです。
なお、NISAやiDeCoについては以下のサイトでもわかりやすく学べますので、参考にしてください。
金融庁 NISA特設ウェブサイト
厚生労働省 iDeCoの概要
3.株式投資(個別株投資)のおすすめ本
投資と聞いて真っ先に思い浮かべるのが株式投資、という人も多いのではないでしょうか。この記事で紹介する本の中にはインデックス投資を薦めるものも多いですが、やはり個別株にも挑戦したいという人向けの本を紹介します。
3.1.『めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 改訂第2版』ダイヤモンド・ザイ編集部
本の内容
株式投資の初心者~中級者向けの入門書。株式投資の概要やネット証券での口座開設・注文方法、チャートや各指標の見方などを網羅的に学ぶことができます。基本的にはデイトレードのような短期売買よりも中長期投資をおすすめしており、「割安株をどう探すか」という点を特に重点的に解説しています。
おすすめポイント
株式投資を始めたい人が最初に読む一冊として最適です。株とは何か、といった基礎知識から証券口座の開き方まで、オールカラーと図解でわかりやすく解説しています。専門用語も丁寧に解説されているため、初心者でも安心です。PERをもとにした銘柄選定や板読み、チャート分析といった実践的な知識も解説しているため、これ一冊で株式投資を始めるための基本を学ぶことができます。より発展的な内容を知りたい人には、姉妹本の「上級編」もおすすめです。
3.2.『一番売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 上級編』ダイヤモンド・ザイ編集部
本の内容
先に紹介した『一番売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門』の続編となる上級編。株式投資の基本知識は身に付けたうえで、なかなか勝てない人、さらに勝ちたい人向けにより高度な内容を解説しています。
おすすめポイント
株式投資の基本は理解しているけれど、なかなか勝てない人やもっと勝ちたい人におすすめです。株式投資をする人の中には、上昇トレンドでは順調に資産を増やせていても、下降トレンドになるとせっかく増やしていた資産を失ってしまうという人も少なくないでしょう。本書では、景気サイクルや財務諸表を読む力を付け、リスク管理もできる投資家になるためのノウハウを学ぶことができます。『一番売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門』以上に実践的なノウハウが多いため、これから株式投資を始める人だけでなく、すでに投資をしている人にも役立つ内容です。
3.3.『バカでも稼げる 「米国株」高配当投資』バフェット太郎
本の内容
日本一アンチの多い米国株ブロガー「バフェット太郎」さんが、米国連続増配株への投資を通じて「金が金を呼ぶマネーマシン」を作る方法を伝えています。米国株投資の基本からマネーマシンの超実践的な作り方、さらには投資初心者向けのアドバイスまで、幅広くカバーされた書籍です。
おすすめポイント
アンチの多いブロガーらしく表現に荒っぽい部分もありますが、そうした表現によって逆に難しい投資の世界や筆者の主張がわかりやすくなっています。
米国株の基本から始めて「金が金を呼ぶマネーマシン」の作り方まで記載されているため、初心者の方でも実践まで結びつけやすい良書です。
昨今よく取り上げられる「S&P500に連動したETFまたは投資信託への投資」よりも米国高配当株投資の方が優れているという考えを持っており、こうした投資を行っている方にもぜひ一度読んでみてほしい一冊。
3.4.『最速で資産1億円! たぱぞう式 米国個別株投資』たぱぞう
本の内容
米国株投資の人気ブロガーである著者が個別株投資について解説する一冊。おすすめ45銘柄の解説にページの大半を割いている一方で、株式投資についての基本知識は簡単に触れる程度ですので、すでにある程度の株式投資の知識がある人向けです。
おすすめポイント
「投資信託やETFでのインデックス投資はすでに始めているけれど、もう少しリスクを取ってでも資産を増やすスピードを上げたい」と考えている人におすすめです。テクニカル分析やファンダメンタルズ分析については簡単に触れている程度ですが、後半でたぱぞう厳選の45銘柄について詳しく解説しています。米国株投資に興味があるけれども銘柄選びに苦戦しているという人には、特に役立つ内容です。
3.5.『株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書』足立 武志
本の内容
公認会計士・個人投資家の著者が株価チャートをもとに株式売買を行う上でのコツが書かれています。「株価トレンド分析」という株価と移動平均線を活用した分析方法での投資法を解説しています。また、増資・IPOなどといった特殊ケースでの対処法についてもアドバイスをしています。
おすすめポイント
株式投資をこれから始める初心者・すでに行っている中級者向けの一冊。同じ著者の「ファンダメンタル投資の教科書」と合わせて読むことで、株式投資に必要な知識をおおむね頭に入れることができます。「より大きな儲けを出す」のではなく、「大きな損失を出すことを避ける」ことに比重を置いているので、株で大失敗して市場から退場することになりやすい初心者の方は、一度読んでおくとよいでしょう。IPO・増資といった特殊ケース、暴騰・暴落時の対応まで記載されており基礎知識から応用まで、幅広く学ぶことができるのが特長です。
3.6.『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版』足立 武志
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本の内容
公認会計士であり、個人投資家でもある著者が企業業績や各バリュエーション指標をどのようにとらえ、どのような株を買うべきかを指南している書籍です。四季報や決算短信の基礎知識解説にとどまらず、それぞれのどの情報を見てどのように判断するべきかを詳しく解説しています。
おすすめポイント
株式投資をこれから始める初心者の方や、すでに始めている中級者の方向けの一冊。株式投資の判断のうち、ファンダメンタル分析の観点から解説をしています。四季報や決算短信から、「成長株の探し方」「決算短信から企業の財務状態を知る方法」などを知る方法がわかります。それにとどまらず、PBR・PER・ROEといったバリュエーション指標をもとに投資をすべき・すべきでない銘柄を判断する方法も知ることができます。さらに、実際に株を売買する場面を想定し、テクニカル分析の観点から株の買い時・売り時も解説しており、実際に売買に取り組みやすいのもポイントです。
3.7.『機関投資家だけが知っている「予想」のいらない株式投資法』泉田 良輔
本の内容
日本生命やフィデリティ投信にて米国株・日本株の調査・運用に携わってきた著者によって、個人投資家が「予想なしに」利益を得られる株式に投資をするための方法について解説しています。著者の過去の経験・著名な投資家の言動・数多くの企業の歴史から、いわゆる「10倍株」が生まれる仕組みを解明し、その上で個人投資家がチェックすべきポイント・実際の銘柄選定方法を紹介しています。
おすすめポイント
「儲かる株を機械的に見つけられる方法を知りたい」という方にオススメの1冊です。内容は中級者よりのものとなっており、資産形成の1冊目としては向きません。ですが、儲かる株が生まれる仕組みを理解し、この本にかかれた通りにスクリーニング、バリュエーションを進めていくだけで10倍株候補を見つけることができると紹介されています。書籍では銘柄選定にとどまらず、著者の豊富な経験に基づいて投資の世界の原理・原則についても説明されているので、読み応えのある1冊です。
4.ETF(上場投資信託)のおすすめ本
ETFは投資信託の一種ですが、株式と同様にリアルタイムで売買できるという特徴があります。1つの銘柄で分散投資ができる、コストが安い、などのメリットをもつETFに興味がある方には、以下の書籍がおすすめです。
4.1.『ETFはこの7本を買いなさい―――世界No.1投信評価会社のトップが教えるおすすめ上場投資信託』朝倉 智也
本の内容
投資信託評価会社の代表である著者が、近年注目度が高まっているETF(上場投資信託)について解説しています。インデックス投資、そしてETFのメリットは何か。数ある商品の中からどう選ぶべきか。といった基礎知識を丁寧に解説しているのはもちろん、タイトルの通りおすすめのETF7本を紹介している。
おすすめポイント
ETFに興味はあるが、どれを購入すべきか迷っている人におすすめです。投資初心者の方の中には、ETFについてなんとなくは知っていても、どうやって銘柄を選べばよいかわからない方も多いのではないでしょうか。本書では、ETF銘柄を選定する際のポイントとして、コスト(信託報酬)・純資産残高・出来高などを挙げているにとどまらず、おすすめのETF銘柄7本を厳選して紹介しています。さらに、どんな資産運用をしたいか(リターンやリスク)に合わせて、それら7本でどうポートフォリオを組むかについても詳しく解説しています。
4.2.『世界一やさしい 米国ETFの教科書 1年生』橘 ハル
本の内容
米国ETFの入門書で、豊富なデータを示しながら概要やメリットを解説しています。ETFの種類、運用管理費、リターンやリスクの比較・分析、今後の展望まで、入門書といえども充実の内容です。ETF49銘柄を解説しているため、種類が多くて難しいと感じている初心者でも、知識を整理しながら身に付けられます。
おすすめポイント
ETFについての基本知識を網羅的に学べます。「インデックス投資が良いと聞くが、投資信託に対してETFとはどんなものか知りたい」というような人におすすめです。次に紹介する本がおすすめETFを7本に絞って紹介しているのに対して、本書では株式や債券だけでなくコモディティやREITのETFも数多く紹介しています。ETFへの幅広い投資を考えている人にも役立つ一冊です。
5.FXのおすすめ本
FXは円・ドル・ユーロをはじめとする通貨を売買して利益を狙う投資です。レバレッジを活用して少ない資金で大きな利益を狙える、平日はほぼ24時間取引できる、スワップポイント(金利差)が得られる、などの特徴があります。国際情勢なども身近に感じられるFXを始めたい人にお薦めの本を紹介します。
5.1.『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った「FX」入門 改訂版』ザイFX! 編集部×羊飼い
本の内容
FXの代表的サイト「ザイFX」と有名FXブロガー”羊飼い”のコラボによる入門書。FXの基礎知識をオールカラーと豊富な図解でわかりやすく解説しています。代表的な経済指標やテクニカル指標を詳しく紹介しているほか、羊飼いをはじめ何人かの個人投資家の投資手法も紹介しています。
おすすめポイント
FX投資をこれから始めたい人、すでにFX投資をしているけれど改めて知識を学びたい人におすすめです。FXはレバレッジを利用して高い資金効率を実現できる可能性がありますが、逆に資金を速いペースで大きく失うリスクもあるため、利益を得るには正しい知識とメンタルが求められます。本書では、FXで必要なファンダメンタル・テクニカル両方の知識からメンタル面まで詳しく解説されています。専門用語もわかりやすく解説されているほか、ネット証券での取引方法なども紹介されているため、初心者がFXを始める前にぜひ読んでほしい一冊です。
6.不動産投資のおすすめ本
不動産投資は、株式投資などと比べるとあまり身近ではないかもしれません。投資金額が大きいため融資を受ける必要があることから、一定以上の年収・金融資産をもつ人向けの投資です。
ここで紹介する2冊は主に「中古アパート投資」をテーマにしていますが、不動産投資の基本知識については十分学ぶことができます。さらに他の投資手法にも興味を持った人は、ぜひ次の記事も参考にしてください。
6.1.『年収1000万円から始める 「アパート事業」による資産形成入門 [改訂版]』大谷 義武
本の内容
高所得の不動産投資初心者に向けて、アパート投資のノウハウを解説する入門書。理論編と実践編に分かれており、理論編では不動産投資のメリットや市況分析など、基礎的な知識を身に付けられます。実践編では、物件選定から資金調達、運用までの一連の流れを学ぶことができます。
アパート経営がなぜ高所得者に最適かを理論的に説明した上で、実際の投資戦略まで解説しています。
おすすめポイント
これから不動産投資を始めたいと考えている人にぜひ読んでほしい一冊。アパート事業でどのように資産形成ができるかをわかりやすく解説しています。特に、本書がターゲットにしている年収1,000万円以上の人なら、本書で解説している中古木造アパートの減価償却による節税スキームは知っておいて損はありません。購入する物件の選定ポイント、資金調達の方法、管理会社選びのチェック項目など、初心者がアパート投資を始めるために必要な知識を一通り学べます。
6.2.『会社の経営安定 個人資産を防衛 オーナー社長のための収益物件活用術』大谷 義武
本の内容
会社経営者や開業医、自営業者などを対象に、「不動産投資でどのように個人資産を守るか」に焦点を当てて書かれた一冊です。「税負担の重い高所得の経営者が収益物件をどのように活用できるか」という理論的側面と、物件の購入・管理運営・売却までのノウハウを解説しています。
おすすめポイント
収益物件を活用することで、副収入と節税効果を最大限に得る方法を学べます。RCマンションなどと比較することで、中古木造アパートの減価償却による節税スキームのメリットを理解できるでしょう。「高額な所得税を減らしたい」「経営者として会社の安定のために不動産投資で資産を築きたい」という方に大変おすすめです。
また、本書は「オーナー社長」を対象に書かれていますが、経営者や開業医でない一般の個人投資家(高所得者)にとっても、アパート投資をする上で参考になる情報が詰まっています。収益物件を活用した節税術について、ここまで丁寧に解説している書籍は多くありません。
7.さいごに
資産運用のおすすめ本を紹介しました。資産運用は基本的に長期間かけて取り組むべきもので、複利によって大きな利益を得ることができます。つまり、始める時期は早ければ早いほどメリットが大きいです。
ぜひこの記事を参考にして、資産運用の第一歩を踏み出してみてください。
また、このサイトでは他にも多くの書籍を紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
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