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最速で空室を埋めたい!ポイントは管理会社の「空室情報開示能力」
2020/01/25

最速で空室を埋めたい!ポイントは管理会社の「空室情報開示能力」

はじめに

賃貸物件の空室情報、この情報がどのような過程を経てSUUMO等のBtoCポータルサイトに掲載されていくのか、皆様ご存知でしょうか。管理会社に募集業務を任せれば、当たり前のように即時で公開してくれている、とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。それは大きな間違いです。今回の武蔵タイムズでは、入居率70%時代に突入した昨今の賃貸業界で勝ち抜くポイント「管理会社が持つ空室情報開示力」についてお伝えさせて頂きます。

 

部屋探しは8割以上の人が『スマホでポータルサイトを見る』

アットホームによれば、30歳未満の学生の7割以上、社会人では8割以上の方がお部屋探しにスマートフォンを利用し、不動産ポータルサイトを経由してお部屋探しをしているとの報告があります(2018年3月6日アットホーム株式会社ニュースリリースより)。また、SUUMOで馴染みのあるリクルートによれば、部屋探しの際の不動産会社店舗への訪問数は平均1.6店舗、その内訳は0店舗(訪問していない)が9.9%、1店舗が48.6%と58.5%もの人が1店舗以内で引越し先を決めているとの報告があります(2017年9月15日株式会社リクルート住まいカンパニー)。

 

ここから分かることは、不動産屋さんに訪問して希望条件を伝え、空室情報を不動産の営業マンに教えてもらうスタイルから、消費者(エンドの入居希望者)がBtoCポータルサイト等を通じて自分で家探しをするスタイルへ変革を遂げています。つまり、BtoCサイトへの物件掲載の質が、入居付けの結果を左右する時代に突入したことを示しています。空室情報を適切かつ最速でBtoCポータルサイトへ開示しなければ、数多の競合物件に負け、適正な賃料設定を行い、建物を綺麗に保っていても入居率を上昇させることはできません。

 

ここまでお読みいただくと、ご自身で所有されている物件の空室情報は、一秒でも早くポータルサイトに掲載されたいと思われる方がほとんどではないでしょうか。ネットに掲載されるスピードによってエンドユーザーの目に触れるタイミングが変わってくる、すなわち、成約スピードが変わってくる可能性が大いにあるからです。そして近年、空室情報の公開方法の在り方が大きく変わろうとしています。管理会社がもつ空室情報公開の能力が、オーナー様が管理会社を選ぶ基準の一つとなるかもしれません。

 

次章からは「空室がポータルサイトへ掲載されるまでの過程」に焦点を当て、管理会社側と仲介業者様側でどのような取り組みが行われているのか、今後どのように変化していくのかについてご紹介していきたいと思います。

 

・管理会社側

まず当社のケースをご紹介させていただきます。 武蔵コーポレーションでは、各サイトと連動している基幹システム導入しており、利用しているため、レインズ・ATBB・LIFULL HOME’S PRO・SUMMO(業者間)などのサイトに情報を一括入稿します。基幹システムに物件の情報を一度入力してしまえば、複数のサイトに空室情報が飛ぶようになっているため、何度も同じ情報を記載していく必要がございません。これによって大幅な時間短縮が図られるため、他に入居付けでやるべきことに時間を割くことができます。

 

空室が300戸・飛ばしたいサイトが5つある場合だと、
基幹システムを入れていない場合・・・1,500件の入力
基幹システムを入れている場合 ・・・300件の入力
→1,200件分の差が生じることとなります。1件の入力は10分~15分かかります。

 

このように、掲載したいサイトが多ければ多いほど、大幅な時間短縮が期待できます。 当然、入居希望者の目に触れる機会が多ければ多いほど成約率は高まる為、多くの掲題サイトに空室情報を早く、多く掲載することが肝要です。

 

・仲介業者様側

一方で仲介業者様はというと、ゼロから1件1件手打ちで記載していくか、レインズ・ATBB・LIFULL HOME’S PRO・SUMMO(業者間)等の各BtoBサイトへアクセスし、情報を取りにいき転載を行うというアクションをとらなければなりません。1件転載するのに約20分程度かかってしまうため、夜遅くまで残業して空室物件の仕入れを行っている仲介業者様が多いのが実情のようです。

 

≪仲介業者様の負担軽減をし、BtoCサイトへの公開を最速化≫

当社では現在、費用をかけコンバートシステム(空室情報一括入稿システム)を新たに開発・導入し、基幹システムから空室情報を連動させる取り組みを開始しました。そして空室情報の連動されたコンバートシステムを仲介業者様が取り入れることで、エンド向けポータルサイトまでダイレクトで空室情報の転載が可能となる予定です。このコンバートシステム導入により、今まで1件あたり20分で空室情報を転載していたところ、5分で空室情報の転載が可能となり、また転載情報の精度も上がるため、多くの負担を軽減化することができ、その結果、空室情報の早期公開を実現します。今後、コンバートシステムを導入していない仲介業者様は取り残されていく時代へとなっていく見通しです。ご自身の空室が、効率的かつ効果的に募集に出ているか確認し、管理会社の「空室情報開示能力」を見て、管理会社を選びなおす必要があるかもしれません。

 

 

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