収益物件を扱う不動産会社にはいくつかの分類の仕方による種類が存在します。自身が関わろうとしている不動産会社がどんな種類にあてはまるのかチェックしてみましょう。
レインズ型と極秘型
収益物件を扱う不動産会社を分類する方法の一つに、レインズ型と極秘型に分けるというものがあります。
レインズ型
レインズとは、国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営しているコンピュータ・ネットワーク・システムのことです。レインズ型は、このレインズに掲載されている物件情報をもっぱら紹介するタイプの不動産会社です。 例えば相場を確認するのにレインズを使うのは良いですが、優良物件はレインズへの掲載なしに販売されることもあるので注意が必要です。
極秘型
一方の極秘型は、独自のルートを使って物件情報を収集する不動産会社のことです。営業エリアの不動産会社や地元金融機関から紹介を受けたり、地元の地主やサービサー(債権回収会社)から任意売却(任売)情報などを集めます。 レインズに比べると物件の数が圧倒的に少ないのは難点ですが、反面、その不動産会社独自の質の高い情報が入手できます。
ハンティング(狩猟)型とファーミング(農耕)型
次はエリア戦略による分類です。エリア戦略は、ハンティング型とファーミング型に大別できます。
ハンティング型
ハンティング型とは日本全国の物件を扱う不動産会社のことです。レインズなどの情報源を検索して、オープンになっている全国の物件情報を収集し、網羅的にユーザーに紹介します。その不動産会社が建っている土地特有の知見、その地域でのコネクションとはほぼ関係なく紹介するということです。物件を直接取り扱っている不動産会社と面識がない場合も多く、長期的ではなくその物件限りの取引であるケースがほとんどです。
ファーミング型
一方、ファーミング型はエリアを限定し、面識のある不動産会社や地主、金融機関から紹介された物件をユーザーに紹介します。長期的取引が前提なので、その場限りのお付き合いということはほとんどありません。将来的な取引を含めた関係性を継続させている点がハンティング型とは異なります。エリアが限られてしまうというデメリットはありますが、地域特性を把握した上で物件を紹介できる強みがあります。
売り切り御免型と管理一体型
物件の販売のみを行う会社、販売後の賃貸管理までを手がける会社という分類もできます。前者を売り切り御免型、後者を管理一体型と呼びます。
売り切り御免型
前出のハンティング型などの全国的に広範囲に事業展開している会社は、販売するのみの売り切り御免型が多いと言えます。なぜなら、遠方の物件は管理事業に向いていないためです。
管理一体型
一方、エリアを絞っているファーミング型では、売買だけでなく管理まで行う管理一体型が多いのが特徴です。ユーザーからすれば、購入した物件のアフターフォローも行ってもらえる管理一体型は安心感が高いでしょう。
機関銃乱射型とコンサル型
次は物件の紹介方法による分類です。
機関銃乱射型
レインズ型に多いのが、該当物件をすべてFAXやメールで続けざまに紹介する機関銃乱射型です。探している物件の予算などを伝えると、その条件に該当する物件をレインズから探し、膨大な量の資料を送ってきます。
コンサル型
一方、ユーザーの希望や事情を聞き、理解した上で最適な物件をピンポイントで紹介するのがコンサル型です。事情は1人ひとり異なるので、よりニーズに合った物件を紹介することができます。
仲介型と買取再販型
最後に、収益用不動産に限ったことではないのですが、中古不動産を扱う会社には、仲介のみを行う仲介型と、自社で物件を購入してユーザーに再販する買取再販型があります。
仲介型
仲介型は売主と買主をマッチングさせて、紹介料(仲介手数料)を徴収します。仲介型を利用するメリットは、比較的安い物件が手に入る可能性がある点が挙げられます。
管理再販型
これに対し、買取再販型は物件を自社で購入し、複雑化した権利関係を整理したり、リフォーム・リノベーションをしたりなど、より販売しやすい状態にした上で再販します。買取再販型のメリットは、入居者属性や設備等に関する情報が事前に詳しくわかり、購入時の仲介手数料が不要ということです。
武蔵コーポレーションはこれらの分類法から見ると、極秘型・ファーミング型・管理一体型・コンサル型で買取再販型ということになります。その特徴を把握した上で、当社のきめ細やかなサービスをご利用ください。