ペットを飼える物件は人気があると閏きますが、ペット可物件のメリット・デメリットを教えてください。
ペット可の物件は、以下のような側面があります。
メリット……賃料や入居率のアップが期待できる
デメリット……原状回復費用の増加、鳴き声や臭いのトラブル
◆ペット可物件の市場
近年のペットブームを背景に、新築物件を中心にペット可の賃貸物件の数は増加傾向にあります。最初から「ペットとの共生」をコンセプトに設計された物件も増え、専用の足洗い場や、ペット用の通用口を備え付けるなど、ペットを飼いやすい工夫がこらされています。
しかし、割合で見るとペット可の物件はまだまだ少なく、首都圏で賃貸物件全体の約11%となっています。ペットを飼いたい人は多くいる半面、物件供給が追いついていない状況です。以前はペットを飼うのはファミリー層が多かったのですが、最近では単身者がペットを飼うケースも増えています。そのため、単身者用のペット可物件の需要はさらに増えていくものと予想されます。
◎ペット可物件のメリット
①入居率アップ
②賃料アップ
③敷金アップ(ペットを飼う場合は。プラス1カ月としている物件が多い)
④入居期間が長くなる(ペットがいると次の引っ越し先を探しにくく、入居期間が延びる傾向にある)
◎ペット可物件のデメリット
①原状回復費用が高額になりやすい
②ペットの鳴き声・臭いによる近隣クレーム
③途中でペット可にした場合の、従前入居者とのトラブル
トラブルなくペット可物件運営するコツは、以下の通りです。
◎ペットの種類、個体数、大きさを制限する
◎敷金を預かり、原状回復の条件を厳密かつ明確に
◎ペットを飼いやすい環境作りをする(傷に強いフロアタイルにする、壁は消臭タイプの壁紙にするなど)