税務調査が入るとの運絡がきました。経理についてはすべて税理士に任せていますので、どう準備をすればいいのか分かりません。また、調査が入ると必ず追微課税されるという話も聞きますが、プロが正当に経理処理した決算でも、そんなに間違いがあるのでしょうか?
申請書類を再確認して、必要に応じて税務調査に強い税理士に同席してもらうことをおすすめします。
◆税務調査は毎年法人の6%に実施されている
税務調査とは、自らが申告した内容が正しいかどうかを、税務署が調査することです。税務調査が入る際には、基本的には事前通知があります。税務調査は、毎年法人のうちの6%程度に実施されています。つまり、全体で見ると10年に1回くるかどうかという確率です。また、個人については100人に1人の割合で来るといわれています。
ただし、これは会社の規模や内容、売上によって様々で、5年に1回入る会社もあれば、3年に1回入る会社もあります。新設法人で比較的多くの利益が出ている会社は、設立3年目に税務調査が入るケースが多いという説もあります。
いずれにせよ、いつかは調査が入るという認識で、正しい会計処理を心掛けるほかありません。また、昨今は不動産所得者への調査を強化する方針で調査対象が広がっています。これは、国全体としての税収不足という問題と今まで不動産所得者への調査がほとんど行われていなかったということを背景にしています。
調査を受けた会社の約7割が、誤りを指摘されるといわれています。しかし、脱税等の不正をしていなければまったく怖がる必要はありません。自分で対応するのに不安があるときは税理士に同席してもらい、税務署に対してきちんと説明をしてもらいましょう。必要であれば不動産に精通し税務調査に強い税理士に同席をしてもらうことをおすすめします。